トンネル天井板崩落

トンネル崩落の死者９人に　中日本高速「老朽化原因でボルト脱落」　
産経新聞 12月3日(月)14時48分配信

　■山梨県警　過失致死傷容疑で捜索へ

　山梨県大月市と甲州市にまたがる中央自動車道笹子（ささご）トンネル崩落事故で、山梨県警や地元消防本部、中日本高速道路は３日未明も救助活動を継続し、多摩ナンバーのワゴン車から５人、山梨ナンバーの乗用車から３人の遺体をそれぞれ発見した。既にトラックで１人の死亡が確認されており、死者は計９人となった。県警は、他に巻き込まれた車両はないとみている。

　中日本高速道路は３日午前の記者会見で、天井板を支えるつり金具をトンネル本体に固定するボルトが抜けている箇所があったことを明らかにした。県警は、ボルトの劣化など老朽化への有効な対策を講じていなかった疑いもあるとみて、大月署に捜査本部を設置。業務上過失致死傷容疑で、近く中日本高速道路などを家宅捜索する方針を固めた。

　県警によると、食品卸会社のトラックから見つかった男性は同県甲斐市富竹新田、会社員、中川達也さん（５０）と判明した。ワゴン車からは運転席と助手席からそれぞれ１人、２列目から２人、３列目から１人の遺体を発見。事故でやけどなどを負った神奈川県三浦市の女性銀行員（２８）が「６人乗りのワゴン車から脱出した」と話しており、いずれも女性の友人で都内に住む２０代の男性３人と女性２人とみられる。乗用車の３人は山梨県在住の７０代男女と６０代女性とみられる。

　中日本高速道路によると、天井板やつり金具の耐用年数は決まっていない。異常があれば交換することになっているが、笹子トンネルでは昭和５２年の開通以降、ボルトを交換した記録がない。今年９月にはコンクリート部分をたたき、響いた音で異常の有無を確認する「打音検査」を実施。異常は見つからなかったが、ボルト一つ一つの打音検査を行っていなかったという。

　中日本高速道路の吉川良一専務は３日の会見で、天井板崩落について「老朽化も考えられる。ボルトについても打音検査をすべきだった」と述べた。また、笹子トンネルの年内の復旧は困難との見通しを示した。
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このような不意の事故で亡くなられた9名の方には、心よりご冥福をお祈りします。
ただ一人も助からなかったのは残念でなりません。

運送に携わっている身です。
昨日ニュースを聞いて、背筋がゾクｯとしました。

「形あるものいつかは滅びる」と言われてるように・・・
維持・継続していく方がたいへんな事のように思われます。

なんにしても、30年・50年・・・先を見て、日々のメンテナンスは当然ですが。
廃止。壊す事。建替える事。まで考えないと。